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生物界の右左 -老化とD-アミノ酸

講師:藤井 紀子 教授
京都大学 原子炉実験所

 2009年11月6日(金)講義棟2201教室にて、生命情報工学科主催講演会が行われました。
北九州市で開催中のペプチド学会に続き、「市民フォーラム2009」で御講演される、藤井先生にお越しいただきました。

 身の回りには、対称と非対称が存在していますが、ミクロな世界でも右と左の世界が存在しています。生物の体を構成するアミノ酸にも左右があり、左に対応するL-アミノ酸と、右に対応するD-アミノ酸は、光学異性体と呼ばれます。これらは、アミノ酸の性質としては同じですが、地球上の生物は、L-アミノ酸だけを選択し生命活動を営んできました。その理由は不明ですが、近年の研究で、D-アミノ酸が種々の老化した組織(眼の水晶体、脳、皮膚など)に存在することが明らかになってきました。

 水晶体については、白内障や加齢性黄斑変性症をD-アミノ酸が引き起こすことが示唆されます。 D-アミノ酸がどこに蓄積され、どのような構造変化を起こすのか、研究方法や今後の展開について、ご紹介くださいました。

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