トップページ » 研究室 » 末田慎二 研究室

末田慎二 研究室

末田慎二研究室ホームページ

生体分析技術の発達に伴いこれまで分からなかった多くの生命現象が明らかにされ、医薬品の開発など私たちの生活に密接に関連した分野の発展につながっています。しかし現在、依然として多くの生命現象が未解明のままであり、より優れた生体分析技術の開発が望まれている状況にあります。当研究室では、主としてタンパク質工学的手法を利用して、既存の手法よりも優れた性質を有する生体分析技術の開発を行っています。一方で、生物そのものが持つ機能を積極的に利用して、有用な物質を生産したり、環境問題を解決しようとする取り組みが世界中で行われています。当研究室ではある酵素機能の解明を通じて、そのような有用物質の生産・環境問題の解決に貢献できるようなシステムの構築も目指しています。

1.特異な酵素反応を利用した生体分析技術の開発
ビオチン固定化酵素(BPL)は、その基質となるタンパク(BCCP)にビオチンという低分子化合物をピンポイントで導入する反応を触媒する酵素です。当研究室では、ある古細菌由来のBPLが他の生物には見られない特異な性質を有していることを発見いたしました。当研究室ではこの特異な酵素反応系を利用したこれまでにない新規な生体分析技術の開発を行っています。
2.テルビウム結合性ペプチドを利用したタンパク質蛍光プローブの開発
タンパク質に蛍光プローブを導入することにより、タンパク質の様々な分析が可能であります。これまでに様々な蛍光プローブが開発されてきていますが、いずれの手法にも改善すべき点があります。当研究室ではテルビウムイオンとペプチドの複合体を利用した蛍光プローブの開発を行っています。テルビウムイオンからの発光は通常の蛍光色素よりも優れた性質を有しているため、既存の蛍光プローブよりも高感度な分析が期待できます。
3.炭酸固定化酵素の作用機構の解明・応用
生体内には炭酸イオンを生体分子に固定化する反応を触媒するいくつかの酵素が知られています。当研究室ではこれらの酵素の作用機構の解明を行っています。これらの酵素をうまく活用すれば大気中に放出された炭酸ガス(CO2)を生体分子に固定化することが可能であります。当研究室ではこのよう酵素を利用したCO2削減システムの開発も目指しています。

ビオチン化反応を利用したプルダウンアッセイの模式図
図 ビオチン化反応を利用したプルダウンアッセイの模式図

テルビウム結合性ペプチドを利用したタンパク質蛍光プローブの模式図
図 テルビウム結合性ペプチドを利用したタンパク質蛍光プローブの模式図

最近の主な論文

  • Shinji Sueda, Yan-Qiu Li, Hiroki Kondo, Yutaka Kawarabayasi: Substrate specificity of archaeon Sulfolobus tokodaii biotin protein ligase. Biochemical and Biophysical Research Communications, 344, 155-159 (2006)
  • Yan-Qiu Li, Shinji Sueda, Hiroki Kondo, Yutaka Kawarabayasi: A unique biotin carboxyl carrier protein in archaeon Sulfolobus tokodaii. FEBS Letters, 580, 1536-1540 (2006)
  • M. Nurul Islam, Shinji Sueda, and Hiroki Kondo: Construction of new forms of pyruvate carboxylase to assess the allosteric regulation by acetyl-CoA. Protein Engineering Design & selection, 18, 71-78 (2005)

最近の著書・研究論文などはこちらのページをご覧ください。

»一覧に戻る

↑ページトップ